こんにちわ、歯磨き毎食後行っていますか?
特に高齢者になると歯磨きはとても重要になってきます。
なぜ高齢者の歯磨きが大切なのか?
正しく口腔ケアを行っているか?
食後の口腔ケアが誤嚥性肺炎や口臭、歯周病などの様々なリスクを下げる事が出来ます。
口腔ケアが上手に出来ないと悩んでいる方いるのではないでしょうか。
今回はその高齢者の口腔ケアについて解説していきます。
最後まで読んで頂けると嬉しいです。
1.歯磨きの基本
歯磨きをする事はただ食後の汚れ落としというわけではありません。
高齢者にとっては汚れや残渣物を落とすだけではなく、口臭・虫歯や歯周病・誤嚥性肺炎・唾液分泌・認知症予防等色々な事を予防や改善する事が出来ます。
介護の施設や在宅介護では様々な口腔ケアのやり方があると思います。
でも、きちんとした口腔ケアを行う事でこれらが解消されるのではないでしょうか。
しっかりと口腔ケアを行う時間を確保し高齢者の口腔内の健康を保っていきましょう。
2.口腔ケアのやり方:清潔感を得る方法
歯磨きもただ磨けばいいというわけではありません。
高齢者の口腔内は人によって様々です。
総入れ歯の人、部分入れ歯の人、入れ歯が無く歯も無い人、入れ歯は無いが歯も半分は無い人など多種な口腔内になっています。
その為、それぞれの口腔内に適した対応を行いましょう。
口腔ケアの使用品
口腔ケアに使用する物をご紹介します。
歯ブラシ:
歯ブラシはなるべく口腔内を傷つけにくい「柔らかめの歯ブラシ」を使用しましょう。普通や硬めの物がありますが口腔ケアをやると力加減も難しく、口腔内を傷つける可能性があるので柔らかめの歯ブラシを使用しマッサージをするようにブラッシングしましょう。
歯間ブラシ:
歯間も磨く事がとても大切なので歯間ブラシも使用しましょう。歯間は人それぞれ隙間の広さが違うのでその人に合った歯間ブラシを使用して歯に沿わせながら優しく磨きましょう。
磨く時間は隙間の残渣がある程度取れれば良いです。
歯磨き粉:
歯磨き粉はフッ素配合の物を使用しましょう。味は様々なのでその人の好みに合わせて無味の物も使用すると良いでしょう。歯磨き粉の量はなるべく少なめで行います。
発泡剤が入っているので口腔内が泡だらけになってしまい、むせる原因にもなるので注意しましょう。
スポンジブラシ:
歯が無い人の為にハミングッドというスポンジブラシもあります。柔らかくて口腔内を傷つけにくいので口腔内の残渣を取る役目もあり非常に便利です。
少し水を付けて行いましょう。あまり水をつけすぎると人によってはむせたりその水を誤嚥してしまう可能性があるので注意しましょう。
義歯ブラシ:
義歯がある人には義歯ブラシを使用し義歯も磨いてください。あまり磨きすぎると義歯の破損に繋がるので汚れが落ちれば大丈夫です。
その他:
口腔内の乾燥を防ぐのに口腔ジェルもあるといいと思います。口腔内が乾燥すると菌の繁殖に繋がります。適度な量で口腔内の保湿に努めましょう。
高齢者施設での口腔ケア
高齢者施設では食後に口腔ケアを行っています。
でも、高齢者施設は口腔ケアに時間をしっかりと取れない所もあるのではないでしょうか。
高齢者の介護と業務を同時に行わないといけない為、どうしても簡単に済ませてしまう事もあるでしょう。
特に自分で歯磨きが出来ない方や上手に出来ない方を中心に歯間ブラシを使用し、高齢者の人数に合わせて口腔ケアを行っています。
在宅高齢者での口腔ケア
在宅での高齢者の口腔ケアは訪問時間内で行う必要があるのでかなり時間に追われるのではないでしょうか。
場合によっては時間が取れず簡単に済ませるか嫌がられて出来なかったりする事もあるでしょう。
そういう時は無理にやろうとせず、一日のうちに1回でも行えれば良いのではないでしょうか。
私達が出来なかったとしても家族に出来なかった事をしっかりと伝えやっていただく事も出来るでしょうし、その日出来なくても次の日には出来るかもしれません。
認知症の方だと無理に行うと嫌なイメージが残ってしまい口腔ケアを行えなくなる可能性もあります。
そんな時は訪問歯科や歯科受診をして口腔内を綺麗にして貰いましょう。
病院の先生だとおとなしくしてくれる認知症の方もいるのではないでしょうか。
総入れ歯の人
総入れ歯の人はまずは入れ歯を上下取り外します。義歯ブラシを使い入れ歯の汚れを落とします。入れ歯はポリデントのような義歯洗浄剤を使用し洗浄します。
義歯ケースに義歯を入れ、義歯が覆う程度に水を入れます。その後義歯洗浄剤を入れて洗浄します。義歯が水から出ないよう注意しましょう。
義歯を外した口腔内は歯が全くない状態ですが、残歯や残根が残っている事もあるのでもしあるようであればそこを軽く歯ブラシで磨きましょう。少しでも歯が残っているとそこに汚れが付着するので歯周病や口臭の原因になります。
それ以外の場所はスポンジブラシや口腔ウェッティのような口腔清拭を行い口腔内を綺麗に拭き取りましょう。
高齢者の口腔内は乾燥しやすいので、菌が繁殖し口臭の原因になります。口腔内の保湿の為に保湿ジェルも使用し口腔内の乾燥と口臭を防ぎましょう。
部分入れ歯の人
部分入れ歯の人は、入れ歯を外し義歯ブラシで汚れを落とします。上記のように義歯洗浄剤を使用し洗浄しましょう。
部分入れ歯を外した口腔内はまだ歯がありますので、歯ブラシを使用して優しく1本ずつ丁寧に磨いていきましょう。歯茎に沿わせながら磨くのがポイントです。歯茎の間にも汚れは溜まっています。
歯ブラシで全体を磨き歯の間である『歯間』もしっかりと磨きましょう。歯の表面だけでは汚れは落としたとは言えません。重要なのは歯の間です。
歯の間は普通にブラッシングしただけでは落としきれず残っていることがあります。それが原因で誤嚥性肺炎や口臭、歯周病にもなりかねません。しっかりと歯間ブラシを使用して歯間の汚れも落としましょう。
歯間も人によって隙間の広さが違います。その人の隙間の広さに応じて歯間ブラシの大きさを変えましょう。歯間ブラシも形がI字型やL字型があるので行いやすい物を購入しましょう。
ブラッシング後はうがいが出来る人はうがいをしていただき、うがいが出来ない人は口腔清拭をして口腔内の汚れや残渣を取り除きましょう。
自歯の人
義歯は使用しておらず、自歯の人は先ほど述べたように歯と歯間をブラッシング後、うがいや口腔清拭を使用して口腔ケアを行います。
ここで一つ注意しなければいけいない事は、自歯がある人で認知症の人は食べる事は出来ますが口の中に物が入ると食べ物だと勘違いして噛む事があります。
この時口腔ケアを行うほうは噛まれないようにしなければいけません。噛まれるととても痛いだけでなく噛んでいるほうは離そうとしない事もあります。
事故にも繋がる事なのでそういう方にはデンタルブロックを使用します。これはそういった認知症の人に対して噛まれないよう口の中に入れ噛まれるのを防ぎます。
デンタルブロックを使用すると口が開いた状態になるのでその間に口の中をブラッシングしたり口腔清拭を行います。
3.口腔内の健康を保つ
高齢者の口腔内の健康を保つ為には歯磨きや口腔清拭のような口腔ケアを行うだけでなく、定期的な歯科受診が効果的です。
成人の人で大体3ヵ月~6ヵ月に1度は定期受診を行っている人も多いのではないでしょうか。
高齢者は月に1度は受診し口腔内を診て貰いましょう。高齢者は様々は病気のリスクがあります。口腔内の健康を損なう事は自身の健康を損なう病気に繋がります。
在宅介護や施設入所の方でも定期的な歯科受診や訪問歯科を利用しましょう。
訪問歯科は月に1度定期的に来て診ていただけるところもありますので、利用して高齢者の口腔内の健康を保ちましょう。
歯科の先生によっては職員へブラッシングの指導をしてくれる熱心な先生もいらっしゃいます。
是非、高齢者へのブラッシングの仕方を教えていただき勉強するのも良いのではないでしょうか。
他人の歯をブラッシングする事は難しいですが、やり方を理解すると自分の歯磨きも上達するでしょう。
人の歯を綺麗にすると自分の歯を綺麗にするのと同様にスッキリしますよ。
まとめ
高齢者の口腔内の健康を保つ為の歯磨きや口腔ケアについて紹介しました。
☆その人の口腔内にあった口腔ケアを行う
☆ブラッシングは表面だけでなく歯間や歯茎の間もしっかりと行う
☆定期的な歯科受診・訪問歯科を利用する
歯磨きはただやればいいわけではありません。
歯磨きをする時間もなかなか取れずすぐに終わらせてしまいがちになります。
それでも一日のうちで1回だけでもしっかりと歯ブラシや口腔ケアを行う事で高齢者の健康リスクを減らす事が出来るのではないでしょうか。
それは高齢者だけでなく私達も同様です。
若いうちから歯の健康を保ち定期的な歯科受診を行い毎日の歯磨きを行う事で年を取ってからも健康な歯を維持する事が健康な身体を保てる事になります。
さぼりがちな歯ブラシをもう一度見直してみてはどうでしょう?
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