これから、高齢者が増えていく「超高齢化社会」になり世の中の超高齢社会の定義 高齢社会が進行し、65歳以上の高齢者の割合が「人口の21%」を超えた社会になります。
今でもすでに介護職員は人手不足と呼ばれるほど、足りていないのが現状です。
そんな高齢化社会の中、これから介護の仕事をやろうと思っているけど、
・働くにはどうしたらいいんだろう、資格とかあったほうがいいのかな?
・どんな資格があるのかなぁ
という初心者の方に向けて紹介していきます。
介護の資格は沢山あり約20種類あります。実際に現場で役に立つものや給料アップに繋がるものもあります。自分に合った資格やキャリアップに繋がる資格を取得していきましょう。
ここでは、初心者の方や介護の仕事を始めたばかりの方に向けての紹介をしていきます。
介護の現場で必要な資格
・介護職員初任者研修(ヘルパー2級) お薦め度★★★
介護の仕事を始める為の一番取りやすい資格になります。基本的な介護の知識や技術を短い時間で学ぶ事が出来ます。仕事をしながら取得することも出来るので、転職しようと思っている方にもお薦めです。
研修期間:1~3ヵ月(約130時間)
費用:受講内容により異なりますが、約5万~15万円
受講資格:特になし
・介護福祉士実務者研修(ヘルパー1級) お薦め度★★
介護職員初任者研修よりも長い時間を使い、知識や技術を学ぶ資格です。将来、介護の仕事でやっていこうと思っており、サービス提供責任者や介護福祉士を目指そうと考えている人にお薦めです。初任者研修を持っていると130時間分の研修時間が免除になります。
研修期間:6ヵ月~1年(約450時間)
費用:約6万~20万円(取得している資格に応じて受講する内容が変わり費用にも差が出ます)
受講資格:特になし
・介護福祉士 お薦め度★★
介護の資格の中で唯一の″国家資格”になります。取得する為には多くの学習時間が必要になり、実務者研修の資格や介護の現場での経験を3年以上いるなど必要なものが多くあります。キャリアアップして働きたい人にはお薦めの資格です。
研修期間:3~6ヵ月(勉強時間)
費用:3000~5万円(テキストで学ぶ方法や通信講座を利用して学ぶ方法で差があります)
受験資格:
①実務者研修+介護の実務経験3年(1,095日)以上+従事日数540日以上
②介護職員基礎研修&喀痰吸引等研修+介護の実務経験3年(1,095日)以上+従事日数540日以上
介護福祉士は資格を取る事で資格手当や基本給などの給料アップに繋がる重要な資格になります。介護福祉士の資格があることで任せられる仕事もあります。資格取得をする為には多くの実務経験と知識が必要になりますが、資格取得することで得られるものもありますので、キャリアアップしたい方は資格取得を目指しましょう。
ハローワークを活用した資格取得 お薦め度★★★
※紹介した資格の中には、「職業訓練校」で取得出来るものもあります。
ハローワークの職業訓練校を利用するといくつかメリットがあります。
・費用がテキスト代のみで受講料は無料
・給付金や交通費が支給される(雇用保険受給者のみ)
・就職斡旋して貰える。
逆にデメリットも紹介していきます。
・取得期間が長い(3ヵ月~6ヵ月)
・募集人数に制限がある
・受講する場所が決まっている
私はこのハローワークの職業訓練校を利用して2013年に「介護職員基礎研修」という資格を取得しました。介護福祉士実務者研修と同等の資格になります。自宅から往復4時間かけて半年間通い資格を取得しました。雇用保険があったので、受講期間中は給付金を貰い、交通費も全額支給だったので、ほぼお金はかかりませんでした。通える場所が2つのみで、近い所だと競争率が激しく選考落ちする可能性があったので、遠くても競争率が低いところを選びました。
おかげで通う事が出来、就職先も紹介して頂いたので、通信やスクールを利用して資格取得をして就職活動をするのもありですが、このようにハローワークを利用した職業訓練を利用しての資格取得をする事も出来るという事をご紹介したかったのです。
職業訓練校によって取得できる資格は違うかもしれませんが、活用する価値のあるものだと思いますのでまずはお問合せしてみるといいでしょう。
キャリアアップの為の資格
先ほど紹介した資格については、介護の仕事をする上でのメインとなる資格を紹介しました。これから紹介するのは、介護の仕事に就いてさらに資格を取って勉強しようと思っている方やキャリアアップ、福祉関係の仕事を考えている方に向けて紹介していきます。
・介護支援専門員(ケアマネジャー) お薦め度★
この資格は介護の資格の中でも実務経験と資格を持ってから、資格取得を目指す事をお薦めします。難易度はかなり高めで合格率も約20%ほどであり、相当な勉強量が必要になってきます。
介護の仕事の中でも″生活相談員”という特殊な仕事に就く事が出来ます。利用者さんの身体状態や希望に合わせたサービスが実施できるようにケアプランを作成することや行政、サービス事業所、介護福祉施設との連絡調整という大事な役割も担っています。
受験資格:一定の職種で5年以上かつ900日以上の勤務実績(一定の職種とは、医師・看護師・介護福祉士・社会福祉士などの国家資格を所有する職種です)
受験費用:約8000~12000円前後(在住の都道府県により前後します)
受験勉強に必要な費用は問題集であれば数千円、スクールを利用する場合は数万円から数十万円ほどかかります。
勤務や受験、勉強などに多くの時間と費用がかかるので、どうしても取りたいという方以外には私個人としてはお薦めしないので、お薦め度は★としていますのでご了承ください。資格としてはとても素晴らしく介護施設ではとても重宝されます。
・社会福祉士 お薦め度★
社会福祉士とは、福祉の相談援助に関係する高度な専門知識・スキルを持ち、福祉・医療の相談援助において重要な役割を担う専門職です。主な仕事内容はソーシャルワークの実践であり、具体的には在宅もしくは施設で生活している方の生活上の相談に応じ、必要な助言を行います。介護福祉士と同様に国家資格になります。
・受験資格ルート
・受験費用:約3000円(テキスト代のみ)~約20万円(スクール等活用時)
受験から資格取得するには、大学・短大を卒業し実務に就いて数年後受験したりと受験ルートは多くあります。年に1回の試験日があるので、そこを落とすとまた来年という事になります。仕事内容としては、介護関係の仕事だけでなく、学校や医療・司法関係機関にも就職先がありますので、幅広く福祉関係の仕事として働いてみたいという方にお薦めです。受験する為には、大学・短大を卒業していないと受けれない資格ですし、勉強にも相当な時間を要するので私個人としてはどうしても取りたい方以外にはお薦めしないので★としていますので、ご了承ください。福祉関係の仕事をする上ではとても素晴らしい資格になりますし、資格を持っているととても優遇されるのではないでしょうか。
・認知症ケア専門士 お薦め度★
認知症ケア専門士とは、認知症の方が安全で安心して日々生活を送れるように、専門知識やスキルを基に支援を行うスペシャリストを養成するために2005年に制定された資格です。
介護の仕事をしていて認知症の方と接する機会はありますので、認知症に関する知識を増やす為にこの資格を取る方は多いです。普通に接するだけではうまくコミュニケーションが図れず困る場面が多くあるので、知識を得る事で活躍できるようになり、周りの職員にも助言が出来るようになります。
受験資格:過去10年以内に3年間の実務経験を有する
年に1回実施、1次試験→合格後に2次試験→合格後に登録、資格取得という流れになります。
受験費用:1次試験12000円、2次試験8000円 合格後資格認定の手数料15000円
受験勉強に必要なテキスト代や受験対策講座を利用すると別途費用がかかります。
まとめ
転職を考えており、仕事をしながら資格を取得を目指そうと思っている方や介護の仕事に就いてこれから頑張っていこうと思っている方に向けてご紹介しました。
今回紹介した資格以外にも介護に関する資格は沢山ありますが、ここではその中から絞って紹介しています。他にも取ってみたいと思う方は調べてみてください。
ただ、まずは介護職員初任者研修が一番の基礎の資格となりますし、取得しやすいのではないかと思います。
その資格を取ってから、基本的な知識や技術を習得し現場での経験を積んで、キャリアアップを目指して他の資格を取る事をお薦めします。
今後、超高齢化社会になっていく中で介護の仕事は増えるだろうし需要も増えていくでしょう。
介護の仕事に就いてみたい、高齢者のお世話がしてみたい、人の役に立ちたいと考えている方、一緒に介護の仕事を頑張っていきましょう。
以上、参考になれば嬉しいです。
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